« 『ハンプティ・ダンプティは塀の中』 | トップページ | FLYパンダに乗れるかも!? »

『孔雀狂想曲』

連日、本を読んだ感想ネタですが、今回のお話は、骨董品を扱うお店の主人が主人公のお話です。

 (『孔雀狂想曲』表紙)

ちなみに骨董屋といえば、マンガでは波津彬子さんの『雨柳堂夢咄』というものがありますが、あちらの主人公・蓮のようにステキではございません。
口が悪いし性格悪そうだし、ふてぶてしい部類に入る主人公だと思います。
 
短編集で、 

  • ベトナムジッポー・1967
  • ジャンクカメラ・キッズ
  • 古九谷焼幻化
  • 孔雀狂想曲
  • キリコ・キリコ
  • 幻・風景
  • 根付け供養
  • 人形転生

と、8つのお話が入っています。
主人公をはじめとする、ほとんどの登場人物がクセ者です。
その中でも特に、主人公・越名が、自分の店の雅蘭堂で出会う女子高生・安積が一番のクセ者ではないでしょうか。
あまり素行が良くないし、骨董に無知でクラッシャーなのに、押しかけバイトにおさまってしまうし、いくら言っても、右から左に聞き流すようなイイ性格をしています。
そして、怪しさてんこ盛りな同業者の中でも、「古九谷焼幻化」と「幻・風景」に出てくる犬塚という人物も、当然クセ者です。

さて、そんなクセ者たちの、モノに対するさまざまな思惑が交差するお話の中で、一番気に入ったお話は「根付け供養」。
根付けを作る異常なまでの情熱で人生が狂ってしまった男が、立ち直るきっかけを得るお話で、ちょっと、捨てる神あれば拾う神あり的な感じです。
それにしても、この「根付け供養」のお話の中で、最大のピンチともいえる破壊魔ぶりを披露した安積なのに、何故かクビにはならないところが、この本の最大の謎です(笑)。
 

Note book information

文中の本の詳細については、本のタイトルをクリックして下さい。
「紀伊國屋書店」サイトへご案内します。 
 
  『孔雀狂想曲』

Note outline

古美術の周囲にうごめく、人間の欲望や心の闇。悪意と策略が偶然を装い、目利きのもとを訪れる。骨董店・雅蘭堂を舞台にするミステリー短編集(帯より)。

Note please click it 

  • ポチっと1回ずつクリックしてくれると、すっごくウレシイです♪

     ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 『ハンプティ・ダンプティは塀の中』 | トップページ | FLYパンダに乗れるかも!? »

アリスの本だな」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『ハンプティ・ダンプティは塀の中』 | トップページ | FLYパンダに乗れるかも!? »