『卵のふわふわ』
一目ぼれした人と結婚することができれば幸せです。
だけど、暮らしていくうちに、歯車がズレていくように、自分の中の想いもズレてしまったら、それはとても辛いことです。
時は、江戸時代。
主人公は、北末奉行所の同心・正一郎と妻・のぶのお話。
(『卵のふわふわ』表紙)
一目ぼれした相手と祝言をあげることができたのは良いけれど、なんとその相手は好きな人から手痛くフラれてグレていた人でした・・・・・。
ちなみに、
「正一郎さんって、情けない人。イヤね~」
って一言で切り捨ててしまうには、ちょっと可哀相なフラレ方をしています。
だからと言って、自分を慕うのぶに対して冷たい仕打ちをして良いことには、なりません。
だからこそ、相手に受け入れてもらえず、長年耐えたのぶは、ついに我慢できなくなり、家を出てしまいます。
なかなか、行動派ですごいです。その行動力に思わず拍手してしまいました。
自分の心がズタズタに傷ついていくのに、その現状で我慢してはいけません。
少し離れてみると、いろいろなことが判るし、見えなかったことも見えてきます。そして、それを知った上で、決めることができれば一番。
さて、そんなのぶが、どうなるか?
のんきで、料理が大好きなお舅さんと、美味しいものや珍しいもののエピソードを絡めながら、
- 秘伝 黄身返し卵
- 美艶 淡雪豆腐
- 酔余 水雑炊
- 涼味 心太
- 安堵 卵のふわふわ
- 珍味 ちょろぎ
と、6つの物語で、お話は進んでいきます。
その中で、のぶは、いろいろなこと知り、気が付いて、心が揺れます。もちろん、相手の正一郎さんの心にも変化があります。
そして、そんなふたりに、思いもよらない事態が発生し、一気に状況が変わることによって、物語は、おさまるべきところに、ちゃーんとおさまります。
そんな物語の中で、一番心に残ったことばは、表題の「卵のふわふわ」で、おひでさんが、
正一郎さんとおいしい物を召し上がる機会をたくさんお持ちなさい。そうすればきっと輿入れしたときのように正一郎さんをお慕いできるようになりますよ
と、のぶに言ったことばです。
そうです。
いつだって、美味しいものは大好きな人と一緒に食べるの一番。
そして、そんな時間をたくさん持つことができれば、絶対に幸せになれます。
文中の本の詳細については、本のタイトルをクリックして下さい。
「Amazon」サイトへご案内します。
『卵のふわふわ』
のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。
夫との心のすれ違いに悩むのぶをいつも扶けてくれるのは、喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す(帯より)。
- ポチっと1回ずつクリックしてくれると、すっごくウレシイです♪
| 固定リンク
「アリスの本だな」カテゴリの記事
- アリスの本だな 目次(2006.10.15)
- 『自転車で遠くへいきたい』(2008.07.02)
- 燃焼スープがスゴイらしい!(2008.06.25)
- 『東京バンドワゴン』(2008.06.23)
- 『別冊図書館戦争1』(2008.06.11)
コメント
普通は私、時代モノは苦手で興味がないんだけど、
これは面白そうですね~。
この機会に苦手克服できるかな?
さっそくこの本、探してみますヽ(^o^)丿
投稿 ともみ | 2007年9月13日 02時28分
私も普段は、時代モノ読まないんだけど、なんだか
コレは縁があって読みました。
それにしても、私の紹介でともみさんが興味持って
くれたなんて、なんだかとっても嬉しいです♪
読んだ時のともみさんの感想は、ともみさんの読書
Blogに載った時の楽しみにしていますネ~。
投稿 ありす・ゆらら | 2007年9月13日 15時24分
読みましたよ~。
現代人の私達にも感情移入しやすくておもしろかったです!
これを機会に時代モノへの苦手意識を克服したいー。
この著者の本をもっと読んでみるつもり(^_^)
いい本を教えてくれてありがとうございました♪
投稿 ともみ | 2007年11月 3日 15時29分
ともみさんが気に入ってくれて、なんだか私もすっごく
うれしいデス。
もちろん、ともみさんのblogもチェック済☆
ちなみに、私、あの後にちゃーんと椙田家全員が幸せに
なるって信じる派。
だから大丈夫!
ともみさんの祈りも通じるに違いナシです。
ともみさんのblog見て、おもしろそうな本を見ると、
「アレもコレも」って、欲張りになってきますが、私も
これからもっと色々読んでいきたいと思います♪
blog楽しみにしてますね!
投稿 ありす・ゆらら | 2007年11月 3日 22時06分