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『風信子(ヒアシンス)の家』

身近にいる人の気持ちを知りたいとき、ストレートに訊ねることができれば、何の問題もありません。
でも、もしも、気持ちを知りたいのに、その人がいなくなってしまった後だった場合、どうすれば良いのでしょう?
今日読んだ本は、そんな話でした。

 『風信子の家』表紙)

余談ですが、この本のタイトルを見て初めて、ヒアシンスを漢字で書くと、<風信子>になるって知りました。
さて、この本は、サブタイトルに「神代教授の日常と謎」と書かれているように、W大学文学部最年少の教授である神代宗という人物の周囲で起こる謎が5編収められている短編集です。

ある日、密室殺人事件の現場を再現した精巧なドールハウスが、神代教授の元へ届くことから始まる表題の

  • 風信子の家 

心霊写真が発端となって、かつての教え子の夫の死の謎を解き明かす

  • 夢魔の目覚める夜

自分の兄が自殺したことをどうしても信じることができない妹が、「他殺ではないか」という疑いを胸に、関係者に話を聞いていく

  • 干からびた血、凍った涙

神代教授の養い子の心の傷を少しでも癒すべく、ちょっとした計画をたてる書き下ろしの

  • クリスマスは嫌い 

かつての同級生の死因は自殺。その死に立ち会った5人の人間から、真相を聞き出す

  • 思いは雪のように降りつもる

「クリスマスは嫌い」の話以外は、自分にとって大切だった人が、死ぬまで抱いていた想いを知るために模索して、なんとかたどり着く話です。 
なので、その結末は、決して明るいものではなく、ズーンと心に重しのようにのしかかってきましたが、それぞれの話の終わり方が、決して暗く引きずるようなものではないので、その点は○でした。

ちなみに、このお話は、「建築探偵桜井京介の事件簿」というシリーズもののスピン・オフ作品だそうです。
で、この本、結構気に入ったので、そちらのシリーズもぜひ読んでみたいと思います。
  

Note book information

文中の本の詳細については、本のタイトルをクリックして下さい。
「紀伊國屋書店」サイトへご案内します。 
 
 『風信子の家』

Note outline

W大教授・神代宗の自宅に、ひとつの贈り物が届けられる。箱の中身は「君にこの謎が解けるかな?」というメッセージと、家屋の精巧な立体模型。その模型の中で、人形は背中を刺されて殺されていた。現場は密室。いったいこの贈り物は何を意図したものなのか?メッセージに記されていた名前を頼りに、神代は自らの記憶を探りはじめる。真相の鍵となるのは『虚無への供物』と詩人・立原道造―(表題作)。ふしぎな心理の動きと謎解きを繊細に結びつけた力作四編と、書き下ろし掌編「クリスマスは嫌い」を収録。「建築探偵」桜井京介の恩師・神代教授の事件簿、始動(カバー折返し部分より)。

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